ストックオプション メリット デメリット

僕は上場会社を親に持つ、子会社社長です。

最近社内の若手や、社外の若手からストックオプションについての

メリット・デメリットを聞かれるようになりました。

僕はあくまでも既に上場している会社が親にいる立場なので、

スタートアップ企業が配るストックオプションとは多少立場が違いますが、

簡単に整理しようと思います。

スタートアップと立場が違う理由は、

既に上場しているかしていないかの話です。

どんなにストックオプションをもらったところで、

上場しなければ何も意味はありませんからね。

この記事は既に上場している会社でストックオプションをもらえる可能性がある方に向けて、

僕が考えるデメリットを述べていきます。

結論、今いる会社に愛があり、今後も利益貢献していきたい気持ちがある人が受け取るものだと考えています。

ストックオプションとは

後世のために簡単にストックオプションについて概要をまとめます。

ストックオプションの仕組み

ストックオプションとは、株式会社の経営者や従業員が自社株を一定の行使価格で購入できる権利のことです。

ストックオプションの権利を持つ従業員は、自社株を安く購入できる権利を得ることができます。

わかりやすい例を出すと、

自社株が1株3,000円になったとしても、1株1,000円で購入できる権利です。

売値:1株3,000円×1,000株 = 300万円

買値:1株1,000円×1,000株 = 100万円

ということになり、差額の200万円を得ることができます。

会社の利益や評価と一緒に株価が上がることで、この差額はより大きくなっていくシステムです。

ストックオプションを付与された社員は会社の利益アップへのコミットが増すため、

会社利益アップのための有効な手段として用いられるケースが多いです。

ストックオプションの種類

ストックオプションには3つの種類があります。

通常型ストックオプション

一般的なストックオプションです。

契約した株価に到達した場合に行使できるため、確実に利益を得ることができます。

最初に契約した購入金額と時価の差額が従業員(付与対象者)の利益になる仕組みです。

株式報酬型ストックオプション

1円などの低価格で株を購入できる仕組みです。

従業員(付与対象者)は、実質的に権利を行使する時点での株価と同等分が利益となります。

「1円ストックオプション」とも呼ばれていて、退職金の代わりとして利用される場合もあります。

有償ストックオプション

権利を与えられた時の金額で将来の株を購入する仕組みです。

株価が下がった場合には損をする可能性もあるため、通常型ストックオプションや株式報酬型ストックオプションに比べるとリスクが大きいです。

ストックオプション従業員(付与対象者)のメリット

従業員(付与対象者)のメリットは主に以下の2つです。

会社の価値が高くなるほど、利益が大きくなる

自分の会社への貢献が株価に反映し、自分の利益に直結します。

会社に属していると何のために頑張っているかわからなくなるタイミングもありますが、

株価情報は市場に常に反映されているため、評価がどのように返ってくるのかもわかりやすいです。

通常株式を持つよりリスクが少ない

ストックオプション制度は株式を購入する「権利」を付与しているため、

購入するかしないかは従業員(付与対象者)の自由です。

株価が低い場合は権利を行使しなければ良いので、損をすることがありません。

ストックオプション従業員(付与対象者)のデメリット

従業員(付与対象者)のメリットは主に以下の2つです。

利益には所得税が掛かる

税制適格ストックオプションであれば問題はありませんが、

税制優遇措置の対象から外れてしまうと所得税がかかります。

自社利益と別要素で株価が下落する可能性あり

経済全体が落ち込んでいたり、関係会社の不祥事など、

市場や第三者的な要因で株価が下落してしまうこともあります。

一番のデメリットは会社に縛られること

前章では一般論を述べてきました。ここからは僕の主観でのデメリットについて説明します。

ストックオプションとは誰もが付与される権利ではなく、

会社として逃したくない人材に対して付与されるケースが多いと考えます。

これは言い換えるならば、

ストックオプションを付与する代わりに、今後も我社のために貢献してくれ

という会社からのオーダーでもあります。

お金を払う立場ともらう立場の関係を考えればこれは明確な事実です。

この事実をデメリットやリスクと思うか否かは、それぞれの考え方によりますが、

昨今では一社に長く務め続けるよりも、転職を通して市場価値を高める必要がある

とも言われている時代です。

仮に会社に3年間存続しコミットしたとしても、市場から評価されることがなければ、

権利をもらっただけで、行使できないケースも少なくありません。

そのときに、ストックオプションではなく、

転職しておけばよかった。。。

というような後悔をするかしないかを見定める必要があります。

とは言え、個人が手にする資産としては莫大

日々めまぐるしく進化していく世の中、

今後の自社の成長性を見定めるのは非常に困難ですが、

一個人が手っ取り早く大金を掴むためには有効な手段であることに間違いありません。

転職でスキルアップを図るのも必要な現代ですが、

ストックオプションを付与できるほどの会社であれば、

個人としての成長角度も高いのは目に見えた事実です。

会社に愛がある(コミットできる)人は受け取ろう

最終的にストックオプションを受け取るか否かを決めるのは、

単なる個人の儲けではなく、会社を成長させたいというハートだと考えます。

今の会社にそもそも愛がなく、コミットできないという前提であれば、

会社利益は上がらないでしょうし、もちろん自身が受け取る利益も小さくなります。

お金をもらうということは、自身もそれなりの対価を支払う必要があります

入社当時のように、会社に夢や希望を今後も抱き続けられるか、

自分の胸に手を当てて考えてみるといい気がします。

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